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60歳のラブレター   

朝のジョギングコースは、白川沿いから熊本城の方へ向かい、お城を一周して帰る。
その途中にある信託銀行のショーウィンドーに目が止った。
歩くということは自由気ままに色んなものが見れるので楽しい。
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全国から家族へのラブレターを募集した中の文がポスターに。
ご主人から永年連れ添った奥様へのラブレター。

内容は
20代の頃、新婚時代は、仕事も忙しかったけれど、男が真直ぐ家に帰るのは仲間に気恥ずかしい思いもあって、必ず赤ちょうちんによって帰っていた。
そのことで寂しい想いをしていることに悪いと感じ、今日は早く帰るから。と言って家を出た。
それなのに、またいつものように寄り道をして仲間と午前様。
家にもっどたら、妻は布団の中で泣いていた。
早く帰ると信じて駅に迎えに行って、ずっと待っていた。さっきまで。
何十年も前の話。その当時は携帯もポッケトベルも無い。
ただ待つしかなかった妻。
月日が流れて、今はふたり穏やかな時間を過ごしているが
今あの時のことを謝りたい。そして今までそばにいてくれてありがとう!
という文書のラブレター。

「は~!泣けるね。」とひとり呟く。

ひとり身の私がこれから誰かと連れ添ったら
80歳のラブレターはもらえるかな?
頑張ろう!

by k2kikiya | 2008-06-04 09:57 | ことば

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