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ゆとりの気持ち   

先週のはなし。
不覚にも自己管理不足で風邪をひき2日間ダウン。
仕事も休んでしまった。
自己嫌悪に陥りながら、近くのレストランで食事中に読んだ日経ビジネス。
高熱でふらふらしていても、何故かこの類の本に手が出る。

本の中で最初に読んだ精神科医計見氏(けんみ)のコラム。
今の自分と重なっておもえた。

これまでの戦争でなぜアメリカ軍が強かったか!
とても大きな要因のひとつとして、戦場近くのキャンプにある緊急救命部隊に必ず精神科医がいること。

頑張って戦いたくても負傷した戦士は焦りと自責の念に戸惑い落ち込み、精神的にもおかしくなる。それをフォローして勇気づけるのが精神科医だそうだ。
「君は頑張った。ゆっくり水を飲み眠ってくれ。元気になったらまた勇敢な戦士として活躍するのだから今は他の者に任せて休んでくれ」
と体力が回復するまでの精神的な治療も行うそうだ。

なぜこんなことを計見氏が書くのかというと、
今の日本の働き盛りの中高年のうち年間約3万人の自殺者がでている。
この現実を会社の経営者は真剣に受け止めて欲しい。
日清戦争で戦死した兵士でさえ1万人。今平和に見える日本の中で異常な状況が続いていることを経営者や管理職はもっと深く感じるべきだ。
ぎりぎりまで働かせて倒れたら、せめて
「君が悪いのではない。ゆっくり休め。回復するまで交代はいるから安心しろ」
と言葉をかけて欲しい。

精神科医から企業や経営者への警告だ。

私は単に風邪で仕事を休んで、ふと読んだ雑誌に目が止まって「そうだよな~」と企業戦士時代を思い出しただけ。

働く側も、計画性と要領と段取り次第では深夜まで職場にへばりついて効率の悪い仕事をしないですむのかもしれない。

「心と体のゆとり」
とても大切なことだと思う。

by k2kikiya | 2008-03-17 09:25 | ひと

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