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理解不能な女   

前職で非常にお堅い職場にいました。
国の指定を受けた「建築の検査会社」です。
もちろん、私が建築現場の検査をするわけではありません。
その企業のトップ建築士の皆さんが、ビルから戸建までの性能評価、建築確認、性能保証の検査をするアシストをしていました。
受付から、工務店、建設会社への説明同行、あるときは「家づくり相談駆け込み寺」の相談役まで。

今考えれば、私が一番苦手な職種だったかもしれません。
受身です。
一般の方との接点は工事が始ってから.
検査結果を郵送するところからのスタートです。
住建築プロデュースの仕事で言えば、施工側との関わりだけ。

日に日にストレスが溜まってきました。
一番大切な、そして一番お手伝いしたかった方々は遠いところ。

新規事業立ち上げメンバーだったので、業務エリアの南九州全般の工務店、建設会社をくまなく回りながら???

本社へ転勤が決まった時点で、希望退職。
安泰コースから外れました。
大きな企業です。決して今月収入がない!何て心配は要りません。

その時、最後まで「こっちにおいで!一緒に仕事をしよう」と言ってくれた上司や仲間がいました。
事務職以外は男性。女性で営業課長として動いていたのは後にも先にも私だけのようです。

安泰の道を去る「理解不能な女」のことを皆どう思っていたでしょうか?

そして、昨夜
「元気か~!」の電話。
元同僚から上司まで、会議の後に飲んでいるらしく、電話でひとりずつ代わって話しました。
企業の新規事業なので、私がいた頃のメンバーもそれぞれ元の企業の重要ポジションに異動しています。久しぶりに立ち上げ時のメンバーで飲んでいるようです。

そして、そんな仲間と久しぶりに話して思いました。

サラリーマンになりきれなかった「理解不能な女」の存在感は意外と大きかったかも・・・。

by k2kikiya | 2010-04-20 08:26 | ひと

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