デザイナーがいなくても服はつくれる。   

先日の深夜、ワールドカップの日本の敗北にふて腐れて、チャンネルをかえた時、「ビジネス最前線」のような番組が始まった。ビジネスとか企業という単語にすぐ反応する「おやじおんな」はこの手の番組が大好き。

内容は洋服業界の新しい戦略。「流行の後取り」?
普通はパリコレなど世界のデザイナー達は1年位前に来年の流行ファッションを打ち出す。
しかし、この会社は違うのだ。
北陸にある地方のアパレル会社。販売ターゲットは10代~20代の若い女性。
都心の各所に店舗を出店し、販売員も同じく20代の若い女の子。
社員であり、リサーチ部隊なのである。

本社の企画室で、これから売り出す洋服のデザインをするのは、デザイナーではない。
企画室の若い女性社員。各店舗の女性達がファッション雑誌を切り抜き、こんな洋服を着たいとレポートを出す。それをまとめながら、街へ出て歩いてる女性のファッションをチェック。

そのデーターをもとに今流行しているデザインを「後取り」するのだ。

洋服のデザインが決まると今度は中国の格安賃金の縫製工場に発注。デザインを決めて洋服が縫いあがり、店頭にディスプレイされる所要期間。なんと1ヶ月。
後取り商法でこの会社は急激に売り上げを伸ばしている。

デザイナーはいなくても洋服は作れるし、売れるのだ。

深夜ひとりで考えた。
家はどうかな?
建築家がいなくても、つくれるし、売れる。
現にそんな地元工務店、○○ホームなどいっぱいあるかも。
前職時、多くの建築関係会社の方と話をしたり、現場も見てきたけどペーパードライバーのような設計士や免許を持った方が社内にいないところもあった。 建築確認申請業務は社外に頼めば出来るのです。

洋服と家を比べるのもなんだけど、
売れる。儲かる。為に私はハウジングプロデュースをしているのではない。

洋服で例えるなら、どんな素材の生地でどんなデザインでいくら位の予算?と聞きながらその方の体系にあった洋服を作る方を紹介してあげたい。

オートクチュールは高級品で手が出ない。

設計事務所は設計料が高くて依頼出来ない。

そんな固定観念を取り除いてあげたい。
ゆっくり、楽しく語らいながら建築家と創る家づくりが出来ることを教えてあげたい。

夢うつつでこんなことを考えていたので、朝目覚めて自問自答した。

あんたは儲かるよりやりたい仕事をしてるんだろう?
利益追求がまず先に来る仕事じゃないよね?
貧乏暇なしでいいの?

答えは 「うん」

ひとつの番組からも自分に置き換えて自問自答するのが特技なのだ。

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建築家やコーディネーター、現場の職人の方々そして一緒に家づくりをするお客様。皆が笑顔で建っていく家を見守っている。
これほど嬉しいことは無い。「利益・売る」の計算づくでは味わえない感動です。

貧乏暇なし おおいに結構! 
お金は後からついてくる・・・。
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by k2kikiya | 2006-06-14 11:46 | 家づくり | Comments(2)

Commented by karinrin1205 at 2006-06-15 08:52 x
う〜ん、考えさせられる話題ですね。
私はハウスメーカーの営業でしたが、結構お客様と会社の板挟みに合う事がありました。
決算期に納期を間に合わせないと経理上売り上げに入らないので、早く着工しなければならない…でも一生の住まいを納得行くまで打ち合わせて進めてあげたい。
会社が存続する為には利益は取らないといけない…なるべくお得に建ててもらいたい。

でも基本は「全ての人が幸せに」なんですよね。

お客様はもちろん、大工さん、関連企業、社員、会社…自分、そして家族。

結局、自分が「暇なし」に動き回って帳尻合わせたりしてたなぁ。

今は採用活動で、これまた「貧乏暇なし」ですf^_^;
でも楽しい!…からやってけるんですよね。
Commented by ankumi at 2006-06-15 13:45 x
karinrinさん。お元気ですか?私はハウスメーカーや地元の工務店さんを指摘してるつもりはありませんので誤解しないでくださいね。

自分がやってる家づくりの仕事に誇りが持てる社員であれば幸せだと考えています。きれいごとや理想を語ってもボランティアでは晩酌も楽しく出来ず寂しいですよね。^0^

企業人でも個人でもお互いに素敵に輝きたいものです。
今夜リックの丸山社長と奥様が器季家にご来店で、夕食会をします。
明日はみっちり研修も受けます。たまには緊張して自分を見直す研修も必要と感じています。自分の営業手法の欠点は素直に認め、次のスッテプに活かしたいです。

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