軽老の日   

軽やかに、年を重ねることを意識する日。
すなわち、私にとっては、まだ敬われるほどの人格もないので、自分自身の年のとり方を考える日と思っているのが、カレンダーの「敬老の日」

昨日は、老人介護施設に暮らす女性をたずねた。
前回伺った時「カステラが食べたい」と言っていたので、お菓子セット持参で。
f0031420_1415776.jpg

突然の訪問。
彼女とは電話でのやり取りが出来ない。私の携帯男番号も忘れてしまったと思う。
食事前で、大きな食堂の窓際に彼女は座っていた。
f0031420_1442541.jpg

Mさん、母と同じ年で、今年85歳。
施設内でも、いつもおしゃれをしている。
首からいくつものネックレスを下げ、指輪もはめ、真っ赤のブレザーにコサージュまで。
どこかに、コース料理を食べに行くような装い。

素敵です。
周りの入居者は、皆さん地味な色合い。



スタッフの方と外出イベントの時は、きっと真っ赤な口紅をつけているはず。

初めてお会いしたのは、父が67歳の時、彼女が60歳、とても華やかな女性でした。
ご主人が癌で他界され、その後、父と社交ダンスクラブで知り合ったそうです。

暮らしぶりが全く違う60代の男女のお付き合い。
親の恋愛ながら、興味津々でした。

色々あった彼女と父と子供たち。

今では父も他界して、私が時々元気かな?と訪問する程度のお付き合いになりました。

母が他界して落ち込んでいた当時、心身ともに支えてくれた女性。
感謝しています。

金銭的なドロドロは全くなく、自立した高齢者同士の恋愛でした。

人間の最後は、男女ではなく人としてどう関わるかに変わっていくのかもしれません。
父と彼女は共存の関係。

彼女には子供さんがいません。

彼女はひとりで生きる覚悟で、早々に施設にも入り、悠々自適の暮らしをしています。

私は、施設を出て駐車場までの道を歩きながら考えました。

私には、高級施設に入るお金もない。85歳の時どんな暮らしをしているのかな?と。

すると私の前を、ちょっと腰が曲がった70代位の女性が自転車をこいで通り過ぎました。
軽やかに元気よく。


「これだ!」と思いました。
車の運転がめんどくさくなったら、まちに降りてきて公営の老人アパートに暮らし、仕事をする。
通勤は自転車?徒歩?

これが私の70代後半からの姿?!かな???

軽やかに年を重ねる日々は、もう始まっています。

毎日が「軽老の日」なのです。
[PR]

by k2kikiya | 2015-09-22 14:23 | ひと

<< から芋大好き女 大好きな季節 >>