最上級のおやつ   

実家は街中で八百屋をしていました。
野菜だけではなく、今のスーパーの小規模店舗のような商い。
小さい頃から、何でも手伝いました。

手伝ったというより、働くことは当たり前でした。
家族で支える店だったのです。

小学校の頃から夏休みは田崎市場へ手伝いに行きました。
父の軽トラの助手席に乗り。

スイカを運ぶ手伝いです。
セリで落としたスイカをトラックに積む作業。
小学生の私には、大きくて重たいすいかでした。

父が近距離でゆっくり投げるのを、私が両手で受けとめて、荷台で待っているバイト生に渡す。

これが嫌でした。
落としたら割れます。割れたら商品になりません。
一個ぐらいなら、父もおやつと言って許してくれます。
でも、2個目からはそうはいきません。厳しい目つきで「しっかり受け止めろ!」と言われます。

だから、スイカには苦い思い出があります。
でも、家に帰ると、最上級のおやつでした。

甘いすいかをほうばりながら、口の周りはスイカの赤に染まっていきます。洋服も。

月日が流れ、今はさほど喜ぶおやつでもなくなりました。
贅沢になったのですね。年も取りました。

美味しいものを少し!で良いのです。
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仏壇に供えたスイカ。
即食べる気がしません。
他の果物も冷蔵庫にあるしな・・・。と考えています。

私が贅沢になったのか、世の中が安くておいしいものを増やしたのか?!

あと数日は、お供えしておきます。
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by k2kikiya | 2015-08-16 08:58 | 美味しいもの | Comments(0)

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