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生きる   

私は今、父と娘と暮らしています。
父は82歳、娘のジルは5歳(シーズ犬)。
二人とも持病を抱えていますが何とか楽しく生きております。

家づくりの仕事を始めた頃、2015年には6人にひとりが65歳以上の高齢者になるかもしれません。バリアフリー住宅を!ユニバーサルデザインを!
と話していました。
高齢者同居・介護の現実の厳しさも知らずに。

そして、子育てが一段落して「やった~!私のこれからの人生を満喫しなくちゃ!」
などとのんきな事を考えていたのもつかの間。

娘のジルの病気。リュウマチで歩けない。痛くて眠れない。触ろうとすると噛む。動けないので排泄もおしっこシートまで行き着かない。

そして、父。足が思うように動かない。パーキンソン病症候群と診断。

今二人は薬で体調は良好です。
健康な方のようには動けませんが。

でも、父は凄い。以前にも書きましたが生きることに前向き。
指先が動かず途中で断念した三線もまた始めたし、カラオケも歌詞を覚えられませんが
何とか周り方の助けも借りて(父以外は全員女性でハーレム状態?)続けています。

驚きは5月5日のこどもの日。
孫・子供・父の3世代で食事に出かけました。
みんな遊び疲れと満腹状態で家に向かって歩いているのに
父のひとこと。
「カラオケに行きたい」
若い孫達が
「は~!おじいちゃん疲れたよ。」と、のる気がありません。
私は父の気持ちを尊重して、「今日は子供の日で、生んで育ててくれたお父さんに感謝する日です?」と言ってカラオケにみんなを誘導し、父の好きな演歌を歌ってもらいました。

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歌手の名前も曲名も思い出だせない父です。
でも、生きることに前向きです。

いつまで続くのか分からない「生きる」こと。
家族で見守って生きます。
私がバテないようにしなくては・・・。

by k2kikiya | 2006-05-10 17:39 | ひと

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