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自慢話と苦労話   

「話す」を職業にしている私ですが、「話し方」には自信がありません。
言葉のボキャブラリーが乏しく、起承転結をきちんと組み立てることも?です。
ただ、情熱と勢いに任せた話し方。
これじゃいかん!と思う日々です。

先日のこと。
子育て真っ最中の仕事仲間が「食育」をテーマに保育園であったセミナーのことを話し出しました。
土曜の貴重な時間、子供たちを預けている間の90分という時間に「食育」をテーマに話をされた方への彼女の感想。
「セミナーの半分が自分の苦労話でした。ちょっとうんざり。食べること。食品知識。これからの子育てに関して話をもっとして欲しかった。それに、営業的な言動もあって、仕事の宣伝?と感じることも」
だそうです。

私も子供を二人保育園に預けながら働くお母さんをしていたので、時間の貴重さは分かります。
そして、子育てに悩みながら、人生の先輩の話を聞くことも貴重なことだと期待して、話を聞いたと思います。
でも、長すぎる苦労話や営業色が、せっかくの良い話までも印象を薄くしては残念なことになります。


以前、ラジオで聞いた話を思い出しました。
老人ホームに研修に行った人が、施設の中で人気者とちょっとウザイと思われる老人の違いを話していました。

いつも人が集まり笑い声が聞こえる人の話題は「面白おかしい人生の失敗談」
ちょっと周りが距離感を置く人の話題は「現役時代の職業、肩書き、自慢話」
と言っていました。

そう考えると、自慢話と苦労話はその場所、人の空気を読めないと、同じ不快感を与えてしまうのかもしれません。

「人のふり見て我がふり直せ!」です。

あの人はいつも明るく元気で「苦労」を感じないね!
と言われる人ほど、実は、周りに気を配ることの出来る「苦労人」なのかもしれません。

by k2kikiya | 2013-08-03 10:22 | ことば

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